Episode2 まず必要なのは「聴くこと」
親は、子どもが苦しんでいると、つい解決策を出したくなります。
「こうすれば?」
「それはこう考えたら?」
「もっと早く相談してくれたらよかったのに」
でも、限界状態の子どもにとって、正論はさらに重荷になることがあります。
だから私は、その日アドバイスをやめました。
ただ隣に座り、1時間、息子の話を聴きました。
何が苦しいのか。
何に追い詰められているのか。
どこから手をつければいいのか分からなくなっているのか。
話しているうちに、息子の中で固まっていたものが、少しずつほどけていきました。
親がすぐに答えを出さなくてもいい。
ただ「受け止めてもらえた」と感じるだけで、子どもの心は少しずつ安全を取り戻します。
